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補助金・助成金

個人事業主が使える補助金・助成金一覧|キャリアアップ・業務改善も解説

中村 拓也 / 更新:2026-06-24
個人事業主が使える補助金・助成金一覧|キャリアアップ・業務改善も解説
個人事業主でも補助金や助成金は受け取れます。私が資金調達の相談を受けるとき、最初に聞かれるのが『法人じゃないと無理ですよね?』という質問ですが、答えはノーです。要件さえ満たせば、開業したての一人事業でも対象になります。
  • 個人事業主でも助成金・補助金の多くは申請できる。
  • 助成金は要件を満たせば原則受給でき、補助金は審査で落ちることがある。
  • 補助金・助成金は原則として後払いで、先に自己資金が必要になる。
  • 従業員を雇っていない一人事業主は、使える制度が補助金中心に絞られる。
  • 申請には期限があり、締切を過ぎると次回まで待つしかない。

補助金個人事業主の結論

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個人事業主が使える制度は、大きく分けて「助成金」と「補助金」、そして「給付金・支援金」の3つです。

正直に言うと、従業員を雇っていない一人親方タイプの方は、助成金の多くが対象外になります。助成金の大半が雇用に関するものだからです。

逆に、設備投資や販路開拓を考えているなら補助金の出番。小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金は、一人事業でも十分狙えます。

補助金・助成金は原則として後払いです。まず自分で全額立て替えてから、後で戻ってくる仕組みだと覚えておいてください。

助成金・補助金・給付金・支援金について

4つの違いをざっくり言うと、「もらいやすさ」と「目的」が違います。

助成金・補助金・給付金・支援金について

助成金は厚生労働省系で、雇用や労働環境の改善が目的。要件を満たせば基本的に受給できます。

補助金は経済産業省系で、事業の成長や設備投資が目的。予算と枠が決まっていて、審査で落ちることがあります。

4つの制度の違い
種類主な所管目的審査で落ちるか
助成金厚生労働省雇用・労働環境の改善原則落ちない(要件充足で受給)
補助金経済産業省・中小企業庁設備投資・販路開拓・事業成長落ちることがある
給付金国・自治体生活・事業の下支え要件次第
支援金自治体など災害・休業などの一時的支援要件次第

私の感覚では、確実性を取るなら助成金、金額の大きさを取るなら補助金です。

助成金とは

助成金とは、雇用や労働環境の改善に取り組んだ事業者へ、国が費用の一部を支給する制度です。

財源は事業主が払っている雇用保険料。だから従業員を雇い、雇用保険に加入していることが前提になる制度が多いです。

要件を満たせば原則として受給できるのが助成金の強み。補助金のように『落とされる』心配が少ない点が、申請する側からすると安心材料です。

助成金の詳細や種類は、厚生労働省の事業主向けページで確認できます。

補助金とは

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補助金とは、設備投資や販路開拓など、事業の成長につながる取り組みに対して経費の一部を支給する制度です。

助成金との一番の違いは、審査があること。予算と採択件数が決まっているので、申請しても通らないことがあります。

その代わり金額は大きい。数十万円から、ものによっては数百万円規模の補助が受けられます。

補助金は事業計画書の出来で採否が決まります。何にいくら使い、それで売上がどう伸びるか。ここを具体的に書けるかが勝負です。

給付金・支援金とは

給付金・支援金とは、生活や事業の継続を下支えするために、国や自治体が支給するお金です。

給付金・支援金とは

助成金・補助金と違い、特定の投資や雇用の取り組みを前提としないものが多いのが特徴。災害や休業など、急な事情への対応として使われます。

後で触れる住居確保給付金や、自治体ごとの休業協力金がこれにあたります。募集は不定期で、状況によって出たり出なかったりするので、自治体の最新情報を見るのが確実です。

個人事業主が受給できる「助成金」 一覧

個人事業主が受給できる助成金は、ほぼすべて「従業員を雇っていること」が前提です。

つまり一人事業主だと使えるものは限られます。ここは正直、デメリットが大きい部分。従業員がいる前提で代表的なものを並べます。

個人事業主が対象になりうる主な助成金
助成金名主な目的従業員の有無
キャリアアップ助成金非正規から正社員への転換必要
業務改善助成金最低賃金引上げと設備投資必要
人材開発支援助成金従業員の教育訓練必要
雇用調整助成金休業時の雇用維持必要
両立支援等助成金育児・介護と仕事の両立必要
トライアル雇用助成金就労困難者の試行雇用必要
特定求職者雇用開発助成金高齢者・障害者などの雇用必要
地域雇用開発助成金雇用機会の少ない地域での雇入れ必要

以下、相談でよく出る主要なものを個別に解説します。

キャリアアップ助成金

【超大型・新補助金】最低100万円始まります・個人事業主・中小企業向け2026年6月開始予定・新事業進出・ものづくり商業サービス補助金・新ものづくり・新事業もの補助【中小企業診断士行政書士マキノヤ先生
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キャリアアップ助成金は、パートや契約社員を正社員に転換したときに支給される助成金です。

正社員化コースが代表的で、有期から正社員へ転換すると一定額が支給されます。

私が支援した飲食店の個人事業主は、長く働いてくれていたアルバイトを正社員にするタイミングでこれを使いました。もともと正社員化を予定していた人なら、要件を整えるだけで受給できるので相性がいい制度です。

業務改善助成金

業務改善助成金は、事業場内の最低賃金を引き上げ、あわせて設備投資をした場合に費用の一部が助成される制度です。

業務改善助成金

賃上げと設備投資をセットで行うのがポイント。たとえば厨房機器やレジを新しくして作業効率を上げ、その分従業員の時給を上げる、といった使い方になります。

賃上げを考えているなら、どうせ上げるなら設備投資とセットにして助成を取りに行く。これは私がよく勧める組み合わせです。

人材開発支援助成金

人材開発支援助成金は、従業員に職業訓練や研修を受けさせた事業者へ、訓練費用や訓練中の賃金の一部を助成する制度です。

資格取得やスキルアップの研修が対象になります。外部のセミナー費用や、訓練中に支払った給与の一部が戻ってくるイメージです。

ただし訓練計画の事前提出が必要で、書類のボリュームは正直多め。社労士に頼むケースが多い印象です。

雇用調整助成金

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雇用調整助成金は、業績悪化で従業員を休ませざるを得ないとき、支払った休業手当の一部を国が肩代わりする制度です。

景気の影響で売上が落ちても、従業員を解雇せず雇用を守るために使います。コロナ禍で一気に知られるようになった制度です。

平時に使う場面は少ないですが、いざというときの備えとして名前だけは覚えておくと安心です。

両立支援等助成金

両立支援等助成金は、育児休業や介護休業を取りやすい職場づくりに取り組んだ事業者へ支給される助成金です。

両立支援等助成金

従業員が育休を取得し、職場復帰したときなどに支給されるコースがあります。

小規模な事業所ほど『一人抜けると回らない』という現実があります。だからこそ、こうした制度を使って休業中の体制を整える意味は大きいと感じます。

よくある質問

相談の現場でよく聞かれる質問をまとめました。

よくある質問

補助金個人事業主とは?
個人事業主が国や自治体から受け取れる補助金のことです。設備投資や販路開拓の経費の一部を支給してもらえる制度で、小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金などが代表例です。法人でなくても、要件を満たせば個人事業主でも申請できます。
補助金個人事業主の費用は?
補助金の申請自体に手数料はかかりません。ただし補助金は原則後払いのため、対象経費はいったん自分で全額立て替える必要があります。また事業計画書の作成を専門家に依頼する場合は、その報酬が別途発生します。
補助金個人事業主の始め方は?
まず自分の事業に合う補助金を探し、公募要領で対象経費と締切を確認します。次に事業計画書を作成し、指定された方法で申請。採択されたら経費を支出し、実績報告を提出してから補助金が振り込まれる流れです。締切が決まっているので、早めの準備が肝心です。
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中村 拓也

日本政策金融公庫への創業融資サポート実績50件以上 ・ CFP(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

中小企業の資金調達支援を専門とするファイナンシャルプランナーとして、実際に日本政策金融公庫の窓口に同行した経験をもとに、申請の現場感覚を大切にした記事を書いています。

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中村 拓也
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中小企業の資金調達支援を専門とするファイナンシャルプランナーとして、実際に日本政策金融公庫の窓口に同行した経験をもとに、申請の現場感覚を大切にした記事を書いています。

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